ツイッターに衝撃的な投稿が上がった。ネトウヨブログが愛用している「韓国のイメージみんな頭おかしい」画像ソースが明かされ、NHKニュースウォッチ9の画面(2007年8月23日放送)を捏造したコラージュであったことを、NHK公式へのメールとキャプチャで丁寧に裏付けられたのだった。
捏造とわかっでだいぶ経つ今でも、下のツイート例のようにネトウヨらの間では今でも超人気。捏造だろうがコラだろうが、この画像使用でメンタルが安定するのだろう。
— spyhound (@spyfoxhound) August 27, 2019
写真の出所をNHKにメールで問い合わせた画面
捏造を指摘したツイート
【確定報】韓国のイメージを聞かれて「みんな頭おかしい」と答える女性の画像はコラージュと確定しました。NHKに質問状を送ったところ下記の回答が届き、07年8月23日放送「ニュースウォッチ9」の街頭インタビューと確認されました。《続》 pic.twitter.com/1MNRCKOWui
— ネットデマ速報(中の人) (@demabuster) June 13, 2015
韓国のイメージを聞かれて「みんな頭おかしい」と答える女性の画像はコラージュと確定しました。NHKに質問状を送ったところ下記の回答が届き、07年8月23日放送「ニュースウォッチ9」の街頭インタビューと確認されました。
このコラを繰り返し使用していたサイト
ネトウヨによる捏造がはっきりと明かされ、ドン引きする人々も一段落した今、落ち着いてこの問題を掘り下げてみよう。
写真の出所はどこなのだろうか、画像検索してみると「776townアップローダ」へ2009/06/17にアップロードされた画像が一番古かったのだが、その後、早くにこの画像の存在を知ったオレ的ゲーム速報がアイキャッチとして(今確認できる記事だと)2012年8月18日から使われたことで、その後爆発的に広がっていた。
オレ的ゲーム速報JIN
オレ的ゲーム速報での利用は2012年8月18日投稿から。オレ速は、韓国カテゴリーの投稿でこの写真を繰り返し利用。「韓国みんな頭おかしい」画像いちばんのファンとして当時何度も重用していたことが確認できる。管理人JINさんは「人種差別はカネになる」と「人種差別ビジネス」で財をなし、その成功体験を動画で堂々と推奨している。
「韓国のイメージみんな頭おかしい」コラ画像を使う「オレ的ゲーム速報JIN」
その前のネトウヨblog
「韓国のイメージみんな頭おかしい」画像を拡散する沢山のブログの中で、ご参考用にいくつか無造作に選び、新しいもの順でまとめてみました。
2012.4.4
ブログ「日本よい国、きよい国、世界に一つの神の国」に掲載されていた写真(406px)。
2011.12.5
2chなどの掲示板に多く投稿され拡散しはじめたころ。
2011.4.12
近野滋之Blog『民族主義者の警鐘』サイトに掲載されたもの。この頃は、極右サイトや、ネトウヨのブログなどで多く複製される前、まだ多くなかったころ。(画像サイズは406px)
2010.1.30
このネトウヨブログ「正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現」では画像サイズは554pxあり十分な画質が保たれオリジナル画像に近い。
とうとうソースにたどり着いたか?
2009.4.21
今回の調査で、これが一番古い画像データのあるウェブサイトであった。画像サイズは700pxと大きく、画質もいいのでオリジナルであることが推測される。このサイトの目的は不明だが、おそらく、このサイトに画像をアップしたあと、他の掲示板などでリンクを貼ることで、画像に対応していない掲示板でも画像をみられるようにした中継サイトの役割があったのだろう。
だとしたら、画像のURLである"http://www.776town.net/uploader/img/up145201.jpg"
を掲示板に張っている可能性が高い。暇になったら探してみます。
「韓国のイメージみんな頭おかしい」について、まとめ
さて、ここまで見てきて、いつ頃から「韓国のイメージ頭おかしい」捏造写真が誕生し、いかに日本国内で愛され、広がって行ったかお分かりになったと思います。この女性も「韓国をDisる愛国スター」として、すっかり有名人になりましたね。写真をコラージュし捏造した犯人は誰なんでしょう?
さて、この画像をきっかけに、この一連の捏造写真の使われ方や拡散力を通してあぶり出されたことを綴りつつ、この投稿をまとめたいと思います。
韓国コンプレックス象徴か?
韓国へのストーカー行為と、コラ画像のここまでの経緯をみると、まー想像通りだが、伊勢丹のNHK放送映像を元に、2010年に捏造写真がUPされ、2012年ごろから爆発的にブログで拡散されている。元は大きい700px画像だったが、拡散されるに従って次第に400pxほどにまで小さくなり、当時ガラケーでも一目でわかるこのサイズが一番日本人(特に韓国にコンプレックスを抱く日本人)に大いに好まれたのが調べる過程でわかります。
嫌韓なのに韓国ばかり検索、まるでストーカー
下の棒グラフはここ1年間、日本人がググっているリアルタイム人気比較。5つの周辺国と比べて韓国だけが飛び抜けて人気を得ている。同盟国であるはずのアメリカと比べたら4倍近いスコア。お隣の子を捏造コラで嫌いながら執拗に追いかる、まるでストーカーだ。
Googleトレンドによる検索人気度グラフ
先行者ソニーは見る影もなく
左が日経
右が本来のランキングさて…
これを偏向と呼ばないならなんと呼ぶ? pic.twitter.com/o4w9EBxwNt
— 摩訶迦旃延 (@rimirinarisa) February 12, 2020
サムスン、LGなど韓国勢が世界のPCや家電業界に進出し始めた2000年代。その頃は強かったソニーなど日の丸家電の過去の栄光にいつまでもすがりつつ、韓国家電の存在感を無視できなかったネトウヨらの韓国コンプレックス発散に強いニーズがあったことが伺える。中国製ロボット先行者を笑い、サムスンを安物とバカにしていたネトウヨの日の丸は2018年に入り、とうとう世界のあらゆる経済ランキングから滑り落ちている。因果応報。
インスタ映えする夕日として静かに沈んで逝ってほしい。
「ビジネス環境ランキングで日本は世界の3位以内に入る」て安倍さんが言うたんや。
2013年にその戦略を立てて、2020年が達成する期限やねん。
先日、2019年のランキングが発表されたで。
期限まであと1年に迫った最後の中間発表や。
ぜひアベノミクスの力強さを見たってえな。 pic.twitter.com/D4fzIWPWSD— あいこ ⚾️ HJ (@areareararerere) December 1, 2018
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